食物アレルギーについて
食べ物が原因でアレルギーになるのが食物アレルギーです。
腹痛・嘔吐・じんましん・唇の腫れなど症状は様々です。
卵・牛乳・小麦が3大原因(アレルゲン)と言われています。
食物アレルギーの診断方法
- 問診
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生活環境・家族歴、アトピー性皮膚炎が認められる場合、必要な皮膚炎の治療(スキンケアなど)が
適切に行われているのかなどを詳しくお聞きします。食物以外の原因を見落としていないかにも注意が必要です。
- 食物日誌をつける
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原材料を全て記録します。症状発現までの時間も重要です。
- 血液検査
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血液検査は、診断の補助手段です。
血液検査陽性でも、症状が出ない場合があります。 血液検査陽性「感作」と症状が実際に起こる「発症」は区別します。
- 食物除去・負荷試験
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食物アレルギーの診断で、唯一正確な診断方法です。
- 【食物除去試験】
- 原因と思われる食物を試験的に完全除去し、症状が消失するかどうか確認します。
- 【食物負荷試験】
- 原因と思われる食物を摂取して、症状が再現されるかを確認します。
アナフィラキシー例では原則的には実施しません。
乳幼児期発症例では耐性(食べても症状が出現しなくなること)がみられる場合があり、時期をみて実施することがあります。
患者本人・保護者・医師の先入観を排除するため、何を負荷されているか隠して実施する方法(シングルブラインド、ダブルブラインド)が必要な場合もあります。